栄養・食事
貧血とホウレンソウ
「ほうれん草だけ摂取しても体内にほとんど吸収されません」とは?
貧血(鉄欠乏性貧血)予防にいいと昔からいわれているのが「ほうれん草」。
しかし、貧血の取材で専門医から、
「ほうれん草だけ摂取しても体内にほとんど吸収されません」
という話を聞きました。
聞けば、鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2つがあるそうです。
「ヘム鉄」はレバーをはじめとする肉類や魚類などの動物性食品です。
一方、「非ヘム鉄」は
野菜や豆類、穀類、海草などの植物性食品に多く含まれています。
2つを比較した場合、体内への吸収率が圧倒的に高いのがヘム鉄です。
例えば、牛肉は吸収率が20パーセントであるのに対し、
非ヘム鉄のほうれん草ではわずか1パーセントだというから驚きます。
つまり、単純に鉄をたくさん摂取したいなら、
動物性食品を食べたほうがいいというわけです。
しかし、これでは栄養が偏ってしまいます。
そこで、「非ヘム鉄」の出番です。
非ヘム鉄は動物性脂肪やビタミンCを含む食品を一緒に摂ると吸収率が
よくなることが分かっているからです。
貧血予備軍増加中
なお、造血機能を高めるものとして
ビタミンB群や鉄の吸収を助けるカルシウムなどがあります。
逆に、インスタント食品や加工品に多く含まれるリンは
鉄の吸収率を悪化させます。
つまり、鉄に限らず、いろんな食材や栄養素をバランスよく食べることが
貧血はもちろんのこと、あらゆる病気の予防につながるわけですね。
数十年前の飢餓状態とは異なり、飽食の時代と言われる昨今ならではの
栄養障害が憂慮されます。
「食べているつもり」でも、
「何かが不足している」可能性は大きいと言えるでしょう。
いま一度、食事の大切さを考えたいものです。
参考文献『冷え症・貧血・低血圧』 (南雲久美子・主婦の友社)
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2006年05月25日 14:46