栄養・食事
よく噛もう!
噛むことで脳の機能の維持と回復ができる!!
「記憶の想起実験」のお話をします。
これは、写真を見せて記憶してもらい、あとで見せる写真とどう違うかを
答えてもらう実験です。
その結果、面白いことがわかりました。
ガムを噛んだ人と、そうでない人との間に差が出たのです。
若い人では差異がありませんでしたが、高齢者ではガムを噛んだ人の方が
はるかに脳が活性化されるという結果が出ました。
これまで、脳出血や脳梗塞などで脳に障害をもった人のリハビリが、
ものを噛めるようになれば画期的に進むという報告がよくなされてきました。
このことが、写真の想起実験で実証されたのだと言えます。
噛むことは、加齢、外傷、疾病などで低下した脳の機能を維持、回復させる
ことができるのです!!
口を動かすためには、脳の、非常に広い範囲を使います。
つまり、ものを噛むことで、その広い範囲の脳が活性化されるのだと考えられます。
脳には、一次運動野と、一次体性感覚野と呼ばれる部位があり、
一次運動野・・・脳の命令を体に伝える出口
一次体性感覚野・・・体の状態を脳に伝える入り口
として働いています。
実は、これらの3分の1が、口に関係しています。
口は、さまざまな働きをしています。
食べる
話す
呼吸する
笑う
泣く ざっと考えただけでも、これだけ挙げられます。
これに、「噛む」という重大な役目があるのです。
そして、この「噛む」ことは、食事と密接な関連がありますね。
頭をよくする食事法
1,ゆっくり食べる
ものを食べると、血液中のブドウ糖濃度が上がり、体内にさまざまな
変化が起こります。
その変化が、脳の視床下部にある摂食・満腹中枢に伝えられて
正しい満腹感が得られます。
それには、少し時間がかかります。
したがって、早食いは食べ過ぎをまねき、肥満の原因に。
頭をよくするためには、ゆっくりとよくかんで食べることです。
2,決まった時間に食事をする。
ものを食べると、記憶と関係が深い「海馬」という脳内の部位を刺激します。
この作用は食後2時間続くとされています。
3,意識して食べる。
いつもより、よく味わって食べる。
よく噛んでみる。
よく見てから食べる。
こんなことを意識して食べてみましょう。
外出してから「玄関のカギを閉めたかな?」と思うのは、その行為を意識的に
やらなかった証拠です。意識した行為は、忘れないでしょう。
意識的に行う行為は、脳の幅広い範囲を活性化させるからです。
また、新しいメニューや食材、盛りつけなどを工夫すると、それが呼び水に
なって自然に意識して食べることになります。
そのことで、脳は、大いに刺激されるのです。
4,複数で食べる。
一人で食事する場合は、自分のペースで気ままに食べられますが、他の人と
いっしょでは、そうもいきません。
大皿に盛られた料理が出されたと仮定しましょう。
脳が働きますよ。
量と人数を計算して、自分が食べていい分を割り出す。
相手の食べるスピードに合わせる。
誰が、何を食べたかを記憶しておく。
ビールを注ぐタイミングをはかる。
これらを、そつなくこなすには、脳がより活性化されます。
また、軽妙な会話をすることでも、脳が働きますね。
ここで、あることにお気づきではありませんか?
そうです!
「一家団欒の食事」です!
家族で、笑いながらする食事こそが、簡単にできる脳の鍛え方です。
九州歯科大学 吉野 賢一先生のお話しより
海の幸セット:D(一汐フグ&明太子)
下関を代表する名産品、ふぐの一夜干しと辛子明太子をセットにしました。フグの白と明太子の赤で縁起の良い紅白のセットになっています
2006年03月31日 20:11