暮らしと脳
痴ほうと喫煙
たばこは、やはりやめた方がいいようです。
たばこを吸うと、頭がすっきりして集中力がまして、仕事がはかどると思う人も
いらっしゃるようです。
でも、本当は、タバコは頭の働きを鈍くしています。
たばこのニコチンは、中枢神経を刺激して、一時的に精神神経の働きを活発に
しています。
眠いときや疲れているときに煙草を吸うと、眠気が覚めて感情が高ぶるような
気にしてくれます。
また、緊張している時などにタバコを吸うと、緊張感がとけてリラックスすると
感じることもあるようですね。
これは、ニコチンの特質で、
興奮状態のときに働く鎮静作用と、弛緩しているときに働く興奮作用の表れです。
しかし、こうした作用は一時的なもので、時間とともに体内にあるニコチンが
減るほど、脳の効率も落ちていきます。
結局は非喫煙者に比べて頭を使う知的作業の効率は悪くなるということです。
そればかりか、タバコの煙に含まれる一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結合して、
一酸化炭素を含んだ酸素不足の血液が、体内を駆け巡ることになります。
そのため、大脳は酸欠状態になり、作業効率が悪くなるわけです。
もしも、タバコによって脳の働きがよくなるとするならば、社会全体で喫煙者を
保護するでしょうに・・・。
脳の退化現象(老化)は喫煙とともに確実に促進されてしまいます。
喫煙は、脳の老化を早める決め手です。
さらに、脳梗塞の危険も増します。
喫煙者に脳梗塞が多いのは純然たる事実です。
脳梗塞がおこると手足がきかなくなり、言語障害が出たりしますが、
一般的に意識はしっかりとしています。
ですが、脳のあちこちで細い血管がつまり、小さい脳梗塞が繰り返しおこると、
まだら痴呆と呼ばれるボケ症状がでてきます。
これは、脳の動脈硬化が原因の血管性痴呆症です。
統計データでも、タバコを長くたくさん吸う人ほど、脳の萎縮がすすむので、
ボケ発病のリスクが高まる結果が出ています
喫煙者は非喫煙者に比べて
血管性痴呆で2.2倍、
アルツハイマー型痴呆症で2.3倍
といった具合です。
さらにつけ加えると、喫煙者は非喫煙者に比べてボケの発症年齢が早いです。
私事で恐縮ですが、知り合いにとんでもなく元気な男性がいます。
もちろん、ヘビースモーカー。
96歳。白髪が少なく、運動は万能。趣味で小説を書き、同人の集会に遠征。
歯は20本あり、快眠・快便。老眼鏡は時々使用する程度。
そして「タバコの害はどこにある?」と豪語。
いやはや、こんな御仁もいらっしゃるのですね!!
Dr.スモーキング
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2006年03月31日 13:41