疾病予防
貧血と鉄分の関係
骨は身体を支えるだけではありませんよ。
骨格がなければ、私たちの体躯は成り立ちません。
でも、骨は身体を支える為だけでなく、大切な血液もつくってくれるのです。
骨は毎日、毎日、せっせと赤血球を作り、貧血にならないようにと、がんばって
働いてくれています。
骨の中心である骨髄には、赤血球を作るおおもとである、造血幹細胞という
組織があります。
この細胞が分裂して増えることによって、血液中に赤血球が供給されるのです。
まず初めの段階では、葉酸とビタミンB12に協力してもらいながら、造血幹細胞が
さかんに分裂して増えていきます。
しかし、ただ分裂して増えただけでは、うまく赤血球には成長してくれません。
これに、、ビタミンB6と鉄分が組み合わさって、役立つ赤血球の誕生となるのです。
特に鉄分は、赤血球(特にヘモグロビン)合成の主要な原料となっています。
この鉄分が不足すれば・・・。
身体中に新鮮な酸素を運んだり、老廃物である二酸化炭素を十分に運べなくなり、
つまり、貧血になってしまうのです。
鉄分が不足するとせっかく骨が、がんばって赤血球を作ろうとしても、
半人前の未成熟な赤血球がたくさん出来てしまうのです。
こんな赤血球が、いくら血液の中にあっても、身体の隅々まで十分に酸素を
運ぶのは、とても無理な相談です。
身体のあちこちで酸欠が起こって、貧血になるのです。
この赤血球は、一度出来たら一生身体の中に在るのではなく、
だいたい、4ヵ月ぐらいで、その寿命が尽きてしまいます。
血液は数分で、身体の中を一回りして、心臓に戻ってきます。
その度に、二酸化炭素を吐き出して、酸素を取り入れているのですから、
何ともありがたい存在です。
日頃から、鉄分をきちんと摂っている人は、骨髄で作られる赤血球の数と、
寿命で分解される赤血球の数とのバランスが取れているので貧血になりません。
でも、偏食や生理による出血などで赤血球が不足すると、貧血になります。
そして、貧血の自覚症状が現れてくれば、赤血球の数が正常値の半分ぐらいに
減っていると考えましょう。
ここで、葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6について簡単にまとめます。
<葉酸>
ビタミンB群の仲間で、水溶性(水に溶けやすい)のビタミンです。
通常の生活ではあまり不足する事はないのですが、妊娠中、授乳中、
お酒を多く飲むと不足しがちになります。
ほうれん草、アスパラガス、レバーなどに多く含まれています。
<ビタミンB12>
「赤いビタミン」「コバラミン」と呼ばれている水溶性のビタミンです。
神経の機能を正常に働かせ、肩こり、腰痛の緩和の働きもあります。
牛レバー、かき、あさり、いわしなどの動物性の食品に多く含まれています。
<ビタミンB6>
たんぱく質、脂肪、糖質などの代謝を円滑にするビタミンです。
たんぱく質を多く摂ると、その代謝のために多く必要になり、
肉をたくさん食べた場合は、特に必要となります。
レバー、魚類、卵、とうもろこし、はちみつなどに多く含まれています。
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2006年05月10日 00:07